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カメレオン




監督:阪本順治/新宿バルト9/★2(40点)
本家公式サイト

21世紀に“松田優作映画”は成立するか?という実験映画
とでも思わないと観てられない。

実際、丸山昇一が松田優作を想定して書いた脚本だそうで、リライトしたとは言え元は約30年前(たぶん)の化石。80年代前半の脚本と思うけどテイストは70年代。
そもそもどうなの丸山昇一。面白い記憶がないぞ。

阪本順治の演出は、阪本順治らしい演出で、そりゃまあいいんですが、話自体の古臭さがどうにも。
なんだその設定?
“国家と闇組織”なんて妄想、きょうび小学生はおろか週刊実話だって抱きませんぜ。
そんな時代は、バブル崩壊と情報化の発展で終わったの。

設定以外の所に目を向けても半端な話の気がする。
これ、巻き込まれ型なの?それとも自分でヤバい道選んだの?

前者だったら、もっともっと追い込まれるべきだと思うし、爆発するまではもっと昼行灯でいてほしい。ヘラヘラしてたけど実は・・・って方が燃える。
後者だったら、結末はもっともっと孤独であるべき。一人で雑踏を歩くべき。

いや、そもそも「都会の雑踏」の時点で違うかもしれない。

70年代(正確にはバブル前の80年代前半)まで「都会の雑踏」は孤独の裏返しだったし、孤独の描写たる画面(えづら)に見えただろう。
でも今のご時世、都会の雑踏を描写しても同義にならないんじゃないだろうか。

現代の設定なら現代らしいハードボイルドを模索しようよ。
いつまでも優作とか裕次郎とかミスターとかの幻影にすがるのはやめようよ(最後のは関係ない)。

2008年7月5日公開(2008年 東映)

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