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インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国




監督:スティーヴン・スピルバーグ/ユナイテッドシネマ豊島園/★2(45点)本家公式サイト

インディ・ジョーンズシリーズでなくスピルバーグが監督じゃなかったら3点は付けてるだろう凡庸なアクションコメディー。そもそもスピルバーグが監督じゃなかったら観にいかないんですが。
そりゃもう、リアルタイムでずっと観てきてるわけですから、こちとら思い入れたっぷりなわけですよ。
そこを「帰ってきたぜ!」的なこと(例えば引退していたのを復帰するみたいなこと)を一切やらずに、「いやいや、この19年間も普通に冒険してましたぜ」みたいな感じ、観客の過剰な期待を肩すかしするこうした姿勢は好き。

それとあと、滝に落ちるシーンがあるじゃないですか。
あの凄い滝を落ちながら「ゲホゲホ」ってだけで復帰しちゃうコメディーがすごく可笑しかった。それ繰り返すしね。このコメディー最高。

ところがですな、アクションとか過去の思い入れとか一切抜きにして、話がツマランのですわ。

結末ウンヌンよりも、むしろ初期段階。要するに動機付けが弱いんだと思うんです。
何のために彼らが一所懸命になってるのか説得力がないのですよ。

例えば、ロシア側が目論む「超能力兵器」とやらの片鱗だけでも一目見せて欲しい。
「そりゃすげーや」「そりゃ危険な兵器だわ」と思えて初めて「それを防がなきゃ」「がんばれジョーンズ」ってことになるんじゃないんですか。結果、見せられる脅威は米側の『アトミック・カフェ』だけ。

そもそも「戻す」話ってイマイチ盛り上がらんのですよ。
「戻す」=「よいこと」なわけでしょ。敵側を除いて、それを阻む仕掛けに必然性がないんです。戻してくれるんだから。
「奪う」「盗む」って方が盛り上がるのは背徳の匂いがするからいいんです。背徳の匂いのしない冒険なんてパッとしない。

ストーリーに引き込む順序も違う気がする。少年がやってくるじゃないですか。トランスフォーマーの彼。順序としてそっちが先であるべき気がします。

「助けてくれ。母ちゃんさらわれた。どうやらKGBにやられたらしい。」
「何を言ってやがんだい。何で俺が手伝わにゃならんのじゃ。」

なんてことを言ってると、インディもKGBにさらわれて・・・
という順序なら、主人公も観客もすんなりストーリーに入っていけると思うんですけどねえ。

余談

これまでスピルバーグ監督作は「子供視点」が多かった。
全部が全部というわけじゃありませんが、『未知との遭遇』の一部辺りからしばしば「子供視点」は重要な要素を占めていた。実際インディ・シリーズも2作目は子供が大活躍していた。
ところが「子供視点」は次第に減り『A.I.』辺りが最後。
いつの間にか「家族」が中心に置かれている気がする。特に「パパ視点」。
『最後の聖戦』は大人になった息子視点で父との関係の話だったが、『宇宙戦争』や本作は確実に「パパ視点」がある。
これまでスピルバーグにそんな視点の映画は無かったと思うんだけどなあ。

日本公開2008年6月21日(2008年 パラマウント)

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