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キサラギ




監督:佐藤祐市/渋谷シネクイント/★5(90点)
本家goo movie公式サイト

ミステリーがファンタジーに変わる瞬間
よく練られたストーリーだけでも充分なのだが、映画の脚本としてもよく出来ていると思う。
観ているうちに観客のテンションが次第に上がってくる。テレビドラマではそんなモタついたことやってるとチャンネル変えられてしまうが、映画はそうじゃない。どんどん観客を引きつける。それも下手なミステリーにありがちな「なんだろう?なんだろう?」の疑問型で引っ張る手法じゃない。「どうなるんだろう?」型の正しい興味の引き方だ。

そして配置した伏線の見事な収束。物置のクダリなんか鳥肌が立った。
パズルのピースがピタッとはまったその瞬間、ミステリーがファンタジーに転換したから。
(これは他の人が先に同様のコメントをしているのだが)「ファンを最も大切にする。」アイドルヲタにとってこれほどのファンタジーはないだろう。

よく練られたストーリー。完成度の高い脚本。面白かった。

役者陣も大変素晴らしく、ユースケや塚地も非常に“らしさ”を発揮し、小栗旬は予想外な適正を見せ、小出恵介は我々観客を巧みにミスリードし、香川照行に至っては本当に“そういう人”にしか見えなかった。
監督曰く、現場の雰囲気はユースケが引っ張り、演技は香川照行が引っ張ったそうだ。

余談

人気舞台の映画化だとばかり思っていたのだが、最初から映画化を想定した戯曲だそうだ。
多くの人、というかほとんどの人が蛇足と言うラストだが、これはプロデューサーが最初から盛り込んでいた「あっ!と驚くラストを」という注文だったそうで。結果として、そんなものが邪魔になるほどの完成度だったわけですよ。
ただ、私個人は(たしかにオーラスは不要だと思うが)大物俳優のハイテンションの司会っぷりは「あっ!」と驚いたけどね。あと如月ミキの歌。あの歌は必要だった(私も顔はいらなかったと思うが)。サエキケンゾウが書いてるんだぜ。マニア心をくすぐるじゃないか。まあ、ラッキィ池田の振り付けは別にいいけど。
ちなみに如月ミキを演じてた子は本当にアニメの声優らしいよ。よく知らないけど。

なんだかこのレビュー、他人の受け売りばっかだな。

2007年6月16日公開(2007年 東芝=テレビ東京=東映他)

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