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(秘)色情めす市場




監督:田中登/渋谷シネマヴェーラ/★3(68点)
本家goo movie

展開が読めず、かなり難解に感じた。
シネスケでの評価を見なかったら出会うことのなかった映画。

近視眼的に観ていると難解なので、通天閣から見下ろすかの如く俯瞰してみる。

すると3人の女性がいることが分かる。固執する女、したたかな女、不器用な女。
(宮下順子は一見“不幸な女”だが、唯一(?)ポルノを完うしようとするあまりだろうか、したたかに見えたのは私だけだろうか?)

別の言い方もできる。強そうに見えて(女として)弱い母親。弱そうに見えて生きる術を知る強さを持つ女。そして、ニュートラルであるが故、このドラマの主人公足り得る女。

そして、彼女らの甘い蜜に群がる男どもがいる。

しかしそうして眺め回してみても、弟のエピソードは巧く収まらない気がする。
おそらくこの映画、論理的で緻密な計算とは間逆の「瞬間的な爆発力」で作られているのだろう。厭世的な主人公の姿を見て「爆発だ!」とは我ながら頭のオカシナことを言っているが、何かこう、その舞台のイメージも重なって、反骨精神の固まりみたいな作品に見える。

しかしなあ、偶然にもこの映画を観る二日前に『にっぽん昆虫記』を観てしまったもんだから、勝手に自分の中のハードルを高くしてしまったようだ。
もっとドスゴイ何かを勝手に期待してしまった。
まあ、当時の西成地区でリアルに撮影しているってことはドスゴイことのような気がするが。

「ポルノなのに凄い」という見方もできるが、ポルノだから通った企画という気もする。

余談

どう考えてもタイトルが不自然で、調べてみたら案の定会社に与えられたタイトルだそうで、脚本上の原題は『受胎告知』だったそうだ。

(1974年 日活)

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