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アルゼンチンババア




監督:長尾直樹/新宿K'sCINEMA/★4(80点)
本家goo movie公式サイト

生きること。死ぬこと。逃げること。残すこと。
大好きだった母が死んだ。その日に、父が姿を消した。
半年後、父はアルゼンチンババアの屋敷で見つかった。
(ポスターより)

この設定のみ借りてストーリーは原作とは異る。
しかし、原作の持ち味を、その読後感を、見事に表現していると思う。
映画としてとてもよく消化(昇華)している。
そもそも、よしもとばななのストーリーがあるんだかないんだか分からない圧倒的「文学」をエピソードの羅列だけで「映画」にするのは不可能だろう。これは正しい選択だ。

最も気に入っているのは、母の墓石の決着の付け方。

とかく人は、死んだ者を忘れまいと地上に何かを残そうとする。
だが本来、人の心に残ればいいのだ。
人知れず、海底で静かに眠っていることを、愛する人だけが知っていればいいのだ。

曼陀羅が未完成なのもいい。生きることとは、いつまでも未完成なのだから。

「逃げる」ことも「乗り越える」ことの助走に思える。

そんな総ての連鎖を包み込む青い空が印象的だ。

即席ラーメンを豪快に食べながら宇宙の真理を語る役所広司だけで凄いと思った。
鈴木京香はサイコーだ。
堀北真希はいい女優になったな。ハリセンボンのエジプトの壁画に似てる方にちょっと似てる気もするが俺の気のせいだな。うん、気のせいだ。

2007年3月24日公開(2006年 松竹配給)

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