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監督:キム・ギドク/渋谷BUNKAMURAル・シネマ/★3(50点)
goo movie公式サイト

キム・ギドクの「聖母物語」
ミケランジェロ・アントニオーニか!新藤兼人か!いやまあ、それはいいんですがね。

人間の“業”を描くその姿勢で、「キム・ギドクの映画は観ていて嫌な気分になる」という人が意外に多いのですが、私はそれほど嫌な気分にはなりません。
ただし、これは決していい意味ではなく、むしろ悪い意味で言っています。

嫌な気分になれるほど、人物に感情移入できない。

これは韓国映画全般に言えることで、登場人物の思考回路やちょっとした仕草、感情の現しかた等々、素直に理解することができない。どこがどうと明確に書けないのですが、素直に受け入れられない。だから感情移入できない。
特にキム・ギドクのそれは顕著で、むしろ私はヒリヒリするほど(精神的に)痛い話が観たいのに、なんだか絵空事に見えてしまう。
これだけ韓国映画やドラマが流行っているところを見ると私だけのことなのでしょう。
あるいは慣れの問題なのかもしれません。だって、日本映画の次に人物の感情が素直に理解できるのはフランス映画だもん。ま、私がフレンチ野郎だってこともありますがね。

ところがこの映画、その絵空事を逆手にとって見方を変えると、ちょっと面白くなってきます。
もしかすると、これは神話なのかもしれません。
船上を天上に置き換えてみる。
少女を下界に憧れた聖女に見立ててみる。
ちょっと、ギリシア神話の1エピソードみたいな話に思えてきます。

もしかすると、基督教信者のキム・ギドク、処女懐妊の謎に迫った力作かも?とうがった見方。

2006年9月9日日本公開(2005年 韓国)

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