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木更津キャッツアイ ワールドシリーズ




監督:金子文紀/新宿ジョイシネマ3/★5(90点)
本家goo movie公式サイト

映画史上屈指のマウンド上の相談。映画史上屈指の栗山千明のドSっぷり。
「『スナッチ』みたいなことがやりたい。」と磯山Pが言い出したことが全ての発端だと聞いたことがある(『スナッチ』だったかどうか記憶が少し怪しいが)。
それをクドカンが「野球を絡めればなんとかなるかも」と発想したことで始まったドラマ。
2002年のことである。
それは、斬新とか新鮮とかいう次元を超え“衝撃”だった。

正直、前作「日本シリーズ」は映画としての出来は悪かった。
しかし本作は違う。
もちろん、テレビや前作を観ていないと成立しない映画は、本来映画として評価すべきではない。それはただのファン感謝祭である。テレビスペシャルでも充分である。

だが、今までこの衝撃作に付き合ってきた者にとって、これほど素直に、心の底から、ブッさんそして「木更津キャッツアイ」に、「ばいばい」と言える映画に出会えたことは喜ばしい限りなのだ。

その奇抜なギャグと勢いばかりが着目されがちだが、このドラマの根底は「切なさ」だった。
本作は、その終焉に相応しく、まるでミットにボールが吸い込まれるように、物語がきれいに収束していく。

「敬遠するか否か。」
マウンド上での相談は、そのまま「大人になるということ」とイコールになっていく。
皆の言い分も、ブッさんの言い分もみんな正しい。栗山千明の言い分はもっと正しい。栗山千明サイコー!
そしてブッさんの言い分が打ち砕かれた時、この物語は終わるのだ。
それでもブッさんらしく自分の負けを認めずに去っていく。「オーライ!オーライ!」と打球を追いながら。
感動的なシーンだ。
それだけでグッときた。

いや、それ以前に、冒頭「ジンロ!ジンロ!」でグッときたけどね。

2006年10月28日公開(2006 TBS他)

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