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ローズ・イン・タイドランド




監督:テリー・ギリアム/新宿武蔵野館/★3(45点)本家goo movie公式サイト

ギリアム版『禁じられた遊び』
ギリアムの映画は、必ずといっていいほど、幻想世界や空想世界に旅をする。
この映画もまた同様に見えるが、実は「夢」としてすぐに現実に戻る。
しかもその夢は「観客」に向けた空想世界の映像化にすぎない。
本当は、ジェライザ=ローズが体験している「現実」全て、彼女にとって幻想世界・空想世界なのである。

多重構造を得手とするギリアムは今回、多重構造の裏返しとして、「現実」と「夢」を表裏一体とした。
ジェライザ=ローズにとっての「空想」は「現実」であり、ジェライザ=ローズにとっての「現実」は「空想」なのである。

こうした意図は分からんではないし、ブラックさも含めて『ブラザース・グリム』よりギリアム節である。
だが、『ブラザース・グリム』より面白くない。正直、退屈なほど話が転がらない。

ある意味『ラスベガスをやっつけろ』と同じ傾向があって、誰に共感すればいいのか、観客は「傍観者」として眺めているしかない。誰一人行動目的が分からないから傍観するしかやることがないのだ。

終わってみれば、「気狂いは危険だ」って話にしか見えないが?

日本公開2006年7月8日((2005年 カナダ=英)


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