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プロデューサーズ




監督:スーザン・ストローマン/新宿オデヲン座/★5(82点)本家goo movie公式サイト

イカレた人間を描写するのに最も適しているのはミュージカルかもしれない。
仮にこの話がミュージカルじゃなかったらどうだったろう?
正直言って、イカレポンチばっかりで応援したくなるような好人物は誰一人おらん。これをリアルなドラマとして見せられていたら(コメディーなんだけど)、「ケッ!」って言うか「むむむっ!」って言うかしていただろう。
しかし冒頭から「これは陽気なミュージカルですよ」と「作り物の面白さ」を標榜してくれたおかげで、心底楽しめた気がするのは俺だけか?俺だけだな。

それまでの小ネタも良かったのだが、私のスイッチが完全に入ったのは、公認会計士の台詞「自尊心に目覚めた反逆の匂いがするぞ!」。名言。声に出して言いたい日本語。
四点歩行器ミュージカルも最高だしね。法廷シーンなんか涙でスクリーンが見えなかったもん。笑いすぎて。

こうした本筋と関係ない「小ネタ」がやたら面白いのはメル・ブルックスの特徴の一つ。その一方で、本筋がイマイチだったりするのもメル・ブルックスの特徴だったりする。
ところがこの映画は本筋もよい。ストーリーが、ということではなく、映画としてよく出来ている。

例えば「春の日のヒトラー」。この劇中劇はこの映画の重要なポイント。席を立つほど下品でスタンディングオベーションするほど素晴らしい出来栄えでなければ、映画としての説得力が生まれない。
この劇中劇はそれをやってのけた。ミュージカルとして本当に素晴らしい出来だった。
バカバカしいお話しが、「嘘っぱち」でシラけるか「作り物の面白さ」になるかはここにかかっている。
あり得ない設定に説得力が生まれる瞬間がここにある。

この映画には様々な国(出身)の人物が登場するが、そこに“アメリカ”を垣間見るのも面白いと思う。ま、私には、訛りを面白がってるだけに思えるんだけどね。あき竹城みたいな感じで。
ああ、そうか。「出てくる人物みーんな移民」という壮大なギャグか。

日本公開2006年4月8日(2005年 日)


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