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美しき運命の傷痕




監督:ダニス・タノヴィッチ/渋谷ル・シネマ/★3(59点)本家goo movie公式サイト

この親にしてこの娘あり
「クシシュトフ・キェシロフスキの遺稿」というのがウリの映画だったが、『ノーマンズ・ランド』で抜群のセンスを見せてくれた俊英ダニス・タノヴィッチ監督、そしてエマニュエル・ベアール様という理由で観た。

恥ずかしながら、えーっと、クシュシュシュ、キャシキュシ、あー、ナントカスキーという巨匠の誉れ高い彼の作品を観たことがないもんだから、その遺稿だと言われたところで、本当のところはどうなのよ?と思ってしまう。
ダニス・タノヴィッチが大胆に脚色しているという話もあるしね。

ダニス・タノヴィッチの演出は長編2作目とは思えないほど巧みだ。
だがこの話にはどうだろう?
何だか、全体的にシャープで骨太の印象がある。
本当はもっと繊細な話、あるいはベタッとした話だったんじゃないだろうか?
いや、元はダンテの「神曲」がベースだそうだから繊細ってのは違うかもしれないけど。

フランスの女性映画は(正確には4ヶ国制作だが)この映画のような理路整然としたオチとは無縁で、むしろ「女って分からない」「大人の恋ってムツカシイ」けど「腑に落ちる」という方が「らしい」気がする。ま、トリュフォーの悪影響だが。

そんなこんなで思ってしまう。この親にしてこの娘あり。

原題は「地獄」だそうで、この『愛と青春の旅立ち』みたいな邦題はいかがなものか?

日本公開2006年4月8日(2005年 フランス=イタリア=ベルギー=日本)


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