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好きだ、

監督:石川寛/渋谷シネアミューズCQN/★4(68点)本家goo movie公式サイト

最前列スクリーンかぶりつきで、宮崎あおいの一挙手一投足に瞠目する映画
映画全体の95%が「アップ」か「空」か「水」の映画。この監督の特徴なのかもしれない。その手法が好きか嫌いかは人それぞれだが、私はどうでもいい。

慎ましい登場人物達に好感が持てるものの、「作り物の面白さ」が好きな私には、どこで照明を使ってるんだか分からないこうした「リアルっぽい映像」の作りは好きな部類ではない。いや、こうした話自体は嫌いじゃないんだけどね。

私が好きなのは、「作り物」の素材を「作り物」っぽく見せて「リアル」に見える映画である。
ちなみに一番嫌いなのは、「作り物」の素材を「リアル」っぽく見せようとして「作り物」に見える嘘っぱち映画である。最近のハリウッド映画の典型である。
そしてこの映画は、「リアル」な素材を「リアル」っぽく見せて「リアル」でしょと言う映画である。あまり好きな部類ではない。そのくせケレン味たっぷりなのだが。

だが、その素材が半端なく「リアル」である。
登場人物全て、ちょっとしか出ていない野波麻帆に至るまで、とても自然で、とてもいい。いや、私が永作博美大好きだから言ってるんじゃない。本当に全員が全員、すごくいい。

中でも、宮崎あおいは驚愕に値する。
既に宮崎あおいの凄さを知っている人は「何を今更」と言うかもしれないが、既に宮崎あおいの凄さを知っている人でも驚愕するほど凄い。
河合美智子がラジオで「すごい自然なの。ホントすごいの。」と言っていたそうだが、ホントすごい。

所謂「熱演」と呼ばれるものは一切無い。泣いたりわめいたり表立って分かりやすい喜怒哀楽表現は一切しない。
それでも、静かなたたずまいのまま、視線、唇、髪、その一挙手一投足全てが雄弁に語る。
それは確実に「演技」であるはずである。だが全く「演技」に見えない。
もはや、それが宮崎あおい演じるユウという役なのか、宮崎あおい本人なのか、全く分からないのだ。永作博美の少女役なのか、永作博美が宮崎あおいの大人役なのか、いや、本当に別人なのかすら分からなくなるほどだ。

選ばれし神の子・宮崎あおい((c)たかやまひろふみ氏)恐るべし。
彼女は北島マヤだ。

2006年2年25日公開(2005年 日)


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