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陳舜臣の「神獣の爪」

監督:鈴木清順/TV作品/CS鑑賞/★3/(TVドラマ「傑作推理劇場」)

終わってみればやっぱり清順作品。

たしか脚本は清順組の人ではなかったと記憶している。
そのせいかどうか、清順らしからぬ「普通のサスペンスドラマ」としてストーリーは進む。
にも関わらず、終盤突然様子が奇怪しくなる。

普通推理ドラマは、刑事に追い詰められた犯人が、崖の上辺りで悲しい過去を(回想で)吐露するものだ。
このベタなパターンをこのドラマも踏襲しているのだが、関口宏演じる刑事が真犯人を追い詰める訳ではない。
何と刑事は、日傘をクルクル回した亡霊の如き大谷直子に導かれて、何やら洞窟みたいな所にやってくるのだ。何も追い詰めちゃいない。
そこで真犯人が悲しい過去を吐露するのだが、回想ではない。
何と刑事自身がン十年前のその現場で実体験するのだ。「夢現(ゆめうつつ)」ワールドへの突入だ。
その果てに、刑事は魂を抜かれた『陽炎座』状態で、何故か横浜中華街で呆然としている、
という見事な清順ワールド。

以下、チャンネルNECOサイトからの丸写し
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1980年・テレビ朝日=三船プロダクション・46分・カラー
監督:鈴木清順 原作:陳舜臣
出演:関口宏 長門勇 大谷直子 西村晃 内田朝雄 花沢徳衛 近藤宏 木村有希 伊豆肇 岡本達哉 佐々木梨里

とある街で殺人事件が発生し、被害者に多額の借金をしていた男が容疑者として浮上する。彼は借金の担保にしていた唐三彩を壊されて、金の返済に苦しんでいたというのだが…。

●1980年12月25日テレビ朝日系にて放映

レア度:★★★★☆

中国の美しい焼物をめぐり、中国と日本の戦前戦後にわたる一大ストーリーが展開するミステリー。テレビ朝日系で放送された『傑作推理劇場』のうちの1篇で、『ツィゴイネルワイゼン』が公開された1980年のクリスマスに放送された。撮影には黒澤明監督『影武者』の斉藤孝雄があたっている。

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