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きみの知らないところで世界は動く

TVドラマ・特番/NHK/脚本:岡田惠和★2(25点)公式サイト

今なおこんな三文小説がこの世に存在していることに驚愕すら覚える。
原作は片山恭一の長編デビュー作だそうで。岡田惠和脚本というだけで見た。

いやもうね、セカチューとほとんど同じのショーモナイ話ですわ。ショーモナイを通り越してヒドイ。呆れるほどヒドイ。信じられないほどヒドイ。

大人になった男が同窓会に向かうところから話が始まる。
まあ、息子から「大学に進学したくない」「大人になってもいいことなんか何もない」と言われていたという状況設定はあるんだけどね。
で、同窓会に向かう途中、自分の高校時代を思い出すというドラマなのである。

想い出の高校時代は、世界一愛し合った彼女がいて、頭脳明晰な親友がいた。
で、この彼女が拒食症になっちゃう。
で、頭脳明晰な親友に手伝ってもらって、入院中の彼女を連れ出したりする。
病名が違う以外はまるでセカチューである。
というか、片山恭一の原体験、唯一の創作の源なのだろう。

ところがここからビックリするような展開を迎える。
死んじゃうのは彼女ではなく親友の方なのだ。
それもいろいろ悩んだ末の自殺とかではなく、まあ、悩んではいたんだけど、事故なのだ。海で溺れて死んじゃうのだ。
そしたら彼女が別れようと言う。
「私はあなたに頼りすぎていたわ」「別れても一番好きよ」
私には全く理解できないのだが、何故だか主人公はあっさり理解し、二人は別れて今日に至る。

そして同窓会での再会。
冒頭でも書いたが、男には息子がいる。当然妻もいるのだろう。
女も結婚して子供がいるとの台詞がある。
そして再会した彼女に向かって、男は言うのだ。
「愛してるよ」
すると女は答える。
「私も」
なんじゃソレソレ脇もソレ。

そして帰りの列車の中で、大学に進学したくないという息子にメールを打つのだ。
「大人になるのもいいもんだ」
ジ・エンド
めでたしめでたし。
めでてーか?これがめでたいんだったら、本当におめでたい奴だな。

お話しは非常に稚拙なのだが、ドラマとしてはそこそこまとまってはいる。
人生の夏休みを描き続ける脚本家・岡田惠和は、「同窓会での再会」というモチーフを時々使う。だが大抵はこうした“見せ場”扱いではなく、冒頭にドラマのきっかけとして配置することが多い。
また、友人の死というモチーフもよく使う。だが多くの場合、こうした“クライマックス”扱いではない。冒頭に物語のきっかけとして配置する。
つまり、岡田惠和向きのエピソードはあっても岡田惠和向きの物語ではない。
そもそもただ一点に向かって進行するドラマよりも、「ビーチボーイズ」みたいに、なんだか分からないけどダラダラした話向きの人なのだ。

正月早々、ツマランもんを見せられた。

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