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チャーリーとチョコレート工場

監督:ティム・バートン/新宿ピカデリー1/★2(38点)本家gooDB公式サイト

あー、知ってる知ってる。これ見たことあるよ。
お仕置き(?)する時にウンパ・ルンパだっけ?が歌うじゃない。あの罰ゲームの前に歌い踊るのって、どこかで見たなぁと思ったら「ガキの使い」だ。
で、その時の曲っていうか音楽パロディーって、グッチ裕三でしょ。
それでね、それでね、鉄拳っていう覆面(?)のお笑い芸人がいるんだけど、そのお父さんが堅物でお笑いとか大嫌いでね、鉄拳は芸人になったことを告げられず「東京で建築の仕事してる」と嘘ついてるの。で、父親に本当のことを告白するって番組があったんだけど、知らない振りして本当はお父さん知ってたの。新聞とか雑誌とか切り抜いて持ってたの。いい話だったよ。残念ながら歯科医ではなく床屋だったけど。
なお、日本のお笑いの定石で言えば、ウンパ・ルンパだっけ?は歌ってもいいけど喋っちゃいけない。あれは高木ブーのポジションだから。ナレーションが誰だったかなんて全く蛇足。

と、まあ、私が勝手に日本のバラエティを連想したのは置いておくとしても、ティム・バートンの肝である画面(えづら)までもが、特に目新しさもないまるっきり予想の範疇。あ、前作『ビッグ・フィッシュ』でも同じこと書いてるな。
ティム・バートンの“陽”の描写はどうもいただけない。ボロ家や歯医者の“陰”の造形に見られる奥行きがない。“陽”だとどうしてこんなに薄っぺらに見えるんだろう?映画的な高揚感がまるでない。それはそっくりそのままこの映画全体に跳ね返ってくる。映画的高揚感がまるでない。

だいたいさあ、年1回しかチョコレート食えねえ貧乏人に会社経営任せるのって無理じゃねえ?それもさ、周りの子がヒドすぎた消去法の結果だろ?しかも拾った金で買ったんだぜ。教訓として成り立ってないじゃん。

お金を拾う。チョコを買いたい衝動に駆られるも、貧乏な家を思いお金を持ち帰る。ところが、貧しくとも心美しい家族に「ネコババはいけない。交番に届けなさい」と言われる。アメリカに交番があるかどうか知らないけど。で、交番にお金を届けたらお巡りさんが「偉い坊やだね。代わりにオヤツをあげよう」とチョコレートをくれる。そのチョコが「最後の一枚」だった!ってなら興奮する。

どうせナレーションが第三者視点なら、「最後の一枚」のありかを観客に明かしてもいい。チャーリーが何度か「最後の一枚」とすれ違っても面白い。なけなしのお金で「最後の一枚」を買う直前で別の人に買われてしまい、それが上記のお巡りさんだった!なんてのも興奮する。そのお巡りさんが有名俳優のカメオ出演ならもっと興奮する。

要するに、父親だの家族だのヘレナ・ボナム・カーターだのに気を取られて以降、映画に対する愛情が欠けている感じがするのだ。

2005年9月10日公開(2005年 米)


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