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菊次郎の夏




監督:北野武/テレビとちぎ/★4(75点)(再鑑賞→)/本家gooDB

改めて観て思う。いい映画だな、これ。
私はこの映画を北野版『百萬両の壷』だと思っているのだが、その類似性について熱弁を振るうと『百萬両の壷』のネタバレになるので行わない(これだけならネタバレにはならないはず)。

岡田惠和という私の好きな脚本家がいるのだが、彼は「ビーチボーイズ」(『ウォーターボーイズ』でもテケテケバンドでもない)に代表されるように「大人の夏休み」を描く作家である。必ずしも設定は夏ではない。冬の時だってある。でも「夏休み」なのだ。そこに描かれるのは「人生の夏休み」。この映画にあるのはまさにそれ。これは、大人の人生の夏休み映画なのだ。

概してロードムービーとはそうしたもんである。

「夏休み」は単なる「夏の休み」ではない。長いようで短く、短いようで長い。そこにある楽しさは一過性でもあり永遠でもある。いや、楽しい時間は決して長くは続かない。私は、「夏休み」に伴うのは喪失感にも似た切なさだと思っている。
それを余すところなくオーソドックスな話の中に詰め込んだ本作は、秀逸な「夏休み映画」なのだ。

(改訂前コメント)
大人達の長い夏休みとそれが終わる時・・・。オーソドックスな話の中に切なさが込められている。

1999年6月5日公開(1999年日)121分


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