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黒蜥蝪

監督:井上梅次/CS/再鑑賞/★2(38点)本家gooDB

驚愕の事実!現代の明智小五郎のイメージを作ったのは、江戸川乱歩ではなく、三島由紀夫と井上梅次と小学校の図書室だった!

「現代の」というのはオーバーか。少なくとも私の持つ明智小五郎イメージ。

それは天知茂。

そう、テレビ朝日(関東地方の場合)土曜ワイド劇場でやっていたテレビシリーズだ。北大路欣也でも西郷輝彦でもない。天知茂だ。ただ、正確には土曜ワイド劇場ではいけない。昼間にやってた再放送がいいのだ。あれはけだるい平日の午後に漫然と見るのがいい。映画だってそういうのがある。映画館で観るより深夜のテレビ放送で観た方が面白い映画もある。

で、天知茂の明智小五郎だが、これがもう「『男はつらいよ』かッ!」ってくらい毎度毎度美女に惚れては成就しない。んなもん江戸川乱歩の原作ではない。
この“明智小五郎”の定型の原点は、実はこの映画だったのではないかと思うのだ。
これはまさに劇化した三島由紀夫の美学。(少なくとも新藤兼人の美学とは思えない。だって相手は「パノラマ島」なのに『裸の島』なんだぜ。)

日本映画専門チャンネルで「24時間まるごと明智小五郎」をやっていた。その中の一つでこの京マチ子版『黒蜥蜴』をやっていた。観始めて思い出したのだが、以前にも観たことがあった。改めて観てもショーモナイ映画だ。

しかし、「24時間まるごと明智小五郎」で初めて知り今更ビックリしたことがあった。
なんと天知茂版テレビシリーズの監督は井上梅次だったのだ!そう、世に伝えられる明智小五郎は総て井上梅次の手によるものだったのだ。
これでやっと合点がいった。
小学校の図書室で読んで以来乱歩ファンとなった者にとって、満足いく明智小五郎作品がこの世に存在しなかった理由。それは全部井上梅次のせいだったのだ!コノヤロー!

1962年3月14日公開(1962年日)


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