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シュレック

監督:アンドリュー・アダムソン、ビッキー・ジェンソン/TV/★4(62点)本家gooDB

弥次喜多道中が夫婦漫才に変わる瞬間
まるっきり興味の無かった映画。テレビ(地上波)放映があったので、少しは楽しめるかと思って観たら、とんでもなく楽しかった。
まるっきり興味無し、というのは少し嘘で、ジョン・リスゴーを声に選んだセンスにちょっと期待してた。観たのは日本語吹き替えだけど。それもCMで緊張感削がれる地上波だし。いずれにせよ、字幕でも吹き替えでも、言語そのままで理解しなければ真の面白さは味わえていないのだろうけど。

つまりこれは「漫才」なのだ。浜田だからとかエディ・マーフィーだからとかではない。
パロディーもブラックも私にはどうでもよろし。
ここにあるのは、前半を中心とした弥次喜多漫才と後半を中心とした夫婦漫才なのだ。

シュレックに感情移入できない旨のコメントが多々あるが、それも当然。なぜなら彼は受け身型の「ツッコミ」だからだ。漫才を進める中心は、ドンキーや姫がその役回りを担う「ボケ」。アメリカ人が、この日本型MANZAIを理解しているとはとても思えないが、偶然にも酷似したのだ。

だが、正直、前半はあまりノレなかった。
元々バディ・ムービーもロード・ムービーも好きじゃないせいもあるし、賑やかしの童話パロディーはむしろつまらなかった。

しかし、ある時点で私の面白スイッチが入る。ドラゴンが女だった瞬間。
そう、シュレックとフィオナだけではない、ドンキーと(無言の)ドラゴンの「夫婦漫才」が成立した瞬間、制作者と私の笑いのツボがリンクしたのだ。
こうなってしまえば吉本新喜劇と同じ。「予測可能な展開」に失望するのではなく「期待通りの展開」を楽しむことに転じるのだ。
終わってみれば、怪物ものの末席を汚すことも許したくない『モンスターズ・インク』なんかよりもはるかに「健全」な怪物ものだったりする。

しかし、この映画観て何が一番大変だったって、129コメント(2004年11月13日現在)全部読むことだったよ。

(2001年米)


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