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69 sixty nine

監督:李相日/新宿トーア/★2(23点)本家gooDB公式サイト

このツマブキ君は俺の敵だ。最も憎むべき人種だ。
まったくもってその動機がサッパリ分からない。
リビドー、青春の衝動、まあ、それは分からんでもない。目立ちたいから、女にモテたいから、まあ、分からんでもない。

だけどツマブキ君、そんなことしなくたってモテるじゃん。

アンドウ君をはじめ他の連中はまだいい。ツマブキ君との出会いで多少変わったからだ。ところがツマブキ君はどうだ。カッコはいいわ、本当は頭もいいわ、理解ある両親に恵まれて、彼女だってあっさりゲットして、最初から最後まで絶対者、まるで神じゃないか。そんな葛藤も成長も無い恵まれたガキ大将の“いたずらゴッコ”に113分も付き合ってやる必要がどこにあるんだ?

気の毒なのは、イワセ君と指紋のないえーっと誰だっけ?の二人だ。番長・新井浩文も気の毒だ。とにかく高見に立ったツマブキ君は、格下の者を常に見下してせせら笑っている。俺の最も嫌う人種だ。

だいたいこの話、1969年である必要がどこにある?
これでアンドウ君が本格的に全共トに目覚め二人別々の道を歩み時代に呑み込まれていくって話だったら意味がある。だけどこれじゃ単に「チャンバラやりたいだけの時代劇」「宇宙船出したいだけのSF」と変わらんじゃないか。ただの年号じゃない。メインタイトルだぞ。68だって67だって同じじゃねえか。アポロの月面着陸の年を下ネタ扱いかよ。いっそ現代の方がよほど面白い話になったろうに。完成作を観た村上龍が「これは60年代じゃない」と苦言を呈したそうだが、お前の原作が悪いんじゃないのか?
それに米軍基地があること以外に佐世保である必要があるのか?あ、SASEBOワンダーランドなのか。

俺だったら現代を舞台に、こんな絶対者じゃなく「ヘタレ」が、ゲバラや毛沢東に憧れて革命を起こそうとする話にするね。それが現代ではどれだけバカバカしくとも、いや、バカバカしく見えるからこそ青春のリビドーの切なさが出るんじゃないのか。
もちろん主役はイワセ君と指紋のないえーっと誰だっけ?

2004年7月10日公開(2004年日)113分


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