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深呼吸の必要

監督:篠原哲雄/新宿ジョイシネマ3/★5(81点)本家gooDB公式サイト

現代の『裸の島』。映画の行間を支える見事な“手さばき”。
(reviewはネタバレの限界に挑戦)
我が家の大ファンの脚本家岡田恵和が企画に参加したことで知ってはいたが、どうせ失敗作なんだろうと観る気が起きなかった映画。

「ビーチボーイズ」に代表されるように、メリハリのきいたエピソードもないままダラダラゆるゆると「人生の夏休み」を描き続ける岡田作品は、2時間で終わる映画には向かない。だいたい何で岡田恵和自身が脚本書かないのさ。
おまけに篠原哲雄でしょ?いや、『はつ恋』と『Jam Films』の一編しか観たことないんだけどさ、『天国の本屋』だの『命』だのの監督でしょ?なんかクサソウなんだよね。いや、観てないんだけどさ。しかも音楽は小林武史でしょ?もう狙ってる臭プンプンじゃない?

すいませんでした。私が間違っていました。

役者も惹かれないしなあ。長澤まさみって今時流行りの女の子なんでしょ?大森ナンチャラって麿赤児の息子だっけ?成宮ってボーダフォン使ってる奴だよね、「高校教師」でソニン食い物にしてた悪い奴だろ?谷原とかってのは、よくテレビドラマで主人公の女の恋のさや当ての相手に使われるだけ使われて結局捨てられる役ばっかの奴だろ?香里奈?知らねえな。そんな若造集めて何が出来るっていうのさ。若造集めた映画って勢いだけなんだって。あとは、ロクな演技できないから全部セリフ処理。よくあるじゃん、「天才ピアニスト」なんて口で言ってるだけで全然そう見えないの。『未来世紀ブラジル』の役作りで配管工に弟子入りしたデ・ニーロを見習えっての。

すいませんでした。私が間違っていました。

知人から「是非観て欲しい」と言われる。「無人島に1本持っていけと言われたら『裸の島』かこの映画だ」とまで言う。何じゃそれ?ただの“島”つながりなんじゃないの?
そこまで言うなら、というので粗筋を調べてみたよ。
舞台は沖縄の離島?さとうきびの収穫を手伝う“きび刈り隊”?それに応募したそれぞれ事情を抱えた若者達?あー、はいはい。どうせ、最初は反目しながら、だんだん心開いていくんでしょ。で、どうせ、お互いの悩みなんか語り合っちゃったりしちゃうんでしょ。泣き叫んだりとかしてさ、下手すると殴り合ったりしてさ。あーこっ恥ずかしい。ちょいと恋の花なんか咲いたりしてさ、それで最後は泣いちゃったりするんでしょ。やだやだ、感動の押し売り。あーやだやだ。

すいませんでした。本ッ当にすいませんでした。全面的に私の非を認めます。

洋邦合わせた2004年公開作品の中で、6月中旬にしてやっと見つけた初めての★5映画。
『うつくしい人生』を思い出したよ(←観てる人少ないからネタバレにならない)。

2004年5月29日公開(2004年日)2時間5分


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