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裁かるゝジャンヌ

監督:カール・セオドア・ドワイヤー/渋谷ユーロスペース/★5(88点)gooDB

Jesus!
なんてこった!
こんな凄い映画だったなんて!しかもこの映画が、長い間、無用な(むしろ害毒な)音楽と字幕の装飾によって虐げられてきたなんて!

2003年12月1日渋谷ユーロスペースにて修復無音声版を鑑賞。
静寂の中、遠くに映写機の音だけが聞こえる。張りつめた空気。緊張感。

元来無声映画はオーバーアクトとも言える演技で「全身を使って」表現する。音声としての言葉を持ち合わせていない以上、それは必然だ。
ところがアップの連続で語り尽くすなんて!シンプルの極限。アヴァンギャルド。驚きの連続。

神よ!

そう呟いて絶命する表情に、アップの連続は集約する。まるでこの表情を、この一瞬をカメラに収めるために本作は作られたかのようだ。映画的なものから対極にあるようで、最も映画的な瞬間。

なんてことだ!

余談

静寂の映画館の中、ウチのヨメは嗚咽を堪えるのが大変だったようだ。(純真さ故の)愚かさに打たれたそうだ。「愚かな女はなかなかいない」ヨメの持論だ。「愚かな男は山ほどいるけどね」。

(1928年仏)


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