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レ・ミゼラブル



期待しすぎたのかな?宣伝文句の『シティ・オブ・ゴッド』より『僕らの七日間戦争』に見えた。

監督:ラジ・リ/新宿武蔵野館/★3(58点)本家公式サイト
どうも。実は試写会で『僕らの七日間戦争』(1988年)を観て、ナマ宮沢りえスクリーンデビュー舞台挨拶を見ているペペロンチーノです。全然関係ない話。

本題。
予告編が非常に巧みで、私が勝手に『シティ・オブ・ゴッド』みたいな映画だと思い込んだのか、いやたしか『シティ・オブ・ゴッド』みたいだ的なことを宣伝で言ってた気がするんだが、いずれにせよ想起させる相手が悪かったように思うんです。

2002年のブラジル映画『シティ・オブ・ゴッド』。私は今は無きヴァージンシネマズ六本木ヒルズという映画館で鑑賞した(当時の日本はまだこうした単館系映画もヒットする土壌があり、実際それなりにヒットしたと思う)。
当時の私は「嫌いではないが好きになれない」「限りなく4点に近いけどコメント書いてて暗澹たる気持ちになってきたので3点」と感想を書いている。
(本来そうでない映画が、六本木お洒落ムービー扱いでクリーンヒットしたというのも鼻についた理由かもしれない)

だけどね、今思い返すと圧倒的に面白かった気がする。何なら観返したい。観返そうかな。
少なくとも、コメント書きながら暗澹たる気持ちになるくらい「気持ちを動かす」映画だった。

一方、この『レ・ミゼラブル』はどうか?
私の期待値が高すぎたせいなのか、「まだかな?まだかな?」とワクワクドキドキ「気持ちの動く」瞬間を待ちながら、待ったまま終わってしまった感がある。
何と言うか、最後の最後まで「肩透かし」感。

言い方を変えましょう。

まだ何の物語も始まっていない印象だったのです。
「序章」という感じでしょうか。
ちなみに『シティ・オブ・ゴッド』は冒頭に「終焉の始まり」というテロップが出たように記憶していますが、この映画も同じなのかもしれません。

雨傘でお馴染み(?)田舎町シェルブールから赴任してきた警官と一人の悪童の出会いの物語。ここから始まる長い長い確執の「序章」。
連ドラの初回特別拡大版みたいな感じ。
(そういやシェルブールもレミゼもミュージカルだ)

ヴィクトル・ユゴーが「レ・ミゼラブル」を書いたのが1862年。それから150年以上経てなお、この町は貧民窟のままだって話なのかもしれませんな。
そういう切り取り方をしちゃうと、政治性も含めて皮膚感覚で理解できない「その国固有の問題」になっちゃうんですよね。人種問題なら万人も理解できるのにね。



日本公開2020年2月28日(2019年/仏)

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