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初恋



三池らしい作品というか、「ファントミ」の反動でむしろ酷くなってる気がする。

監督:三池崇史/TOHOシネマズ 新宿/★3(66点)本家公式サイト
どうも。三池崇史が総監督をしているガールズヒロインシリーズを時折観ているペペロンチーノです。「魔法戦士マジマジョピュアーズ」とか「ひみつ戦士ファントミラージュ」とか。これが通称「ファントミ」ね。なんかこないだは「大人気アニメ監督・長崎ハヤト」ってのが出てたよ。今度やる劇場版には「世界を股にかけて活躍する映画監督・黒沢ピヨシ」ってのも出るらしいよ。
あと、三池監督はNHK Eテレで「ころがし屋のプン」っていうクレイアニメの総監督もやってたんだよ。それも観た。フンコロガシの話だった。

私は三池崇史を「春夏秋冬多種多様な映画を撮る強面」と評しているのですが、ことほど左様に、ここ数年は「子供向け」に注力しているのです。彼の私生活は全く知りませんが、「我が子に見せられる仕事をしたい」という親心でも働いたのでしょうか?そんな年頃の子供がいるかどうかも知りませんがね。

ま、その理由はともかく、今回の『初恋』は「子供向け」とは真逆のベクトル。
「誰に頼まれたわけでもないのに原点回帰」と自ら語った『極道大戦争』(2015年)の系譜なのです。ジャンルとしたら「バイオレンスコメディー」。最も三池が得意なジャンル。
これ、子供向け作ってた反動じゃないかと思うんだ。なかなか酷いよ(笑)。
もっとも、仕事を選り好みしないらしいけどね。

その一方で、『愛と誠』的70年代話でもあるのです。いや、スマホGPSとかバリバリ使ってんだけどさ。
「ヤクザ」「みなしご」「親の借金でシャブ漬けにされて体を売らされてる女」とか、何時代の話?
どうやらプロデューサーの意向で「こーゆーのが東映らしさなんだよ!」ってことらしいのですが、どこターゲットなんだろう?そしてその「東映らしさ」とやらは、映画の未来に有益なんだろうか?

相変わらず三池崇史は巧くて、こういう群集劇とか集団のさばき方は抜群に巧い。キャラクターの立て方とか、マンガ的ではあるけれど、誰が観ても(役者を知らない外国人が観ても)混乱なく整理されている。
でも、巧いんだけど、観終わった後、見事に何も残らない。
「巧さ」と「志の低さ」が噛み合わない典型的三池崇史作品。



2020年2月28日(2019年/日)

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