October 2019  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

ウィーアーリトルゾンビーズ



これは寺山修司だ!


監督:長久允/渋谷シネクイント/★5(90点)本家公式サイト

予告を観て気になっていたけど迷ってた映画。
だってこの手の映画って、少しでもセンスが合わないと急に冷めちゃうじゃないですか。そういう匂いがプンプンしたんです。
ところが、まぁなんと素晴らしいこと。
物語や構成はもちろん、音楽、衣装、アートワーク、8bitデザインに至るまでどれも素晴らしい。

まるで寺山修司みたいだと思った。

寺山修司は遺作『さらば箱舟』で「百年たったら分かる」と言ったが、百年たっても分からん人には分からん映画だと思う。
おそらく寺山修司は、人間の思考や思想、感情などが進化することで「分かる」と言ったのかもしれないが、現実の人間は、高度情報化と合理化のために「熟考しない」、傷つくのを恐れて「感情的にならない」という逆の方向に進化してしまった。

この映画の主人公は、まさにその人類進化系の「感情を殺した」子供たち。
おそらく『スタンド・バイ・ミー』なんか観たら「気持ち悪い」と言うだろう。
そんな子供たちの『スタンド・バイ・ミー』。

この映画はリアルだ。
今という時代を真摯に描いたリアルな映画だ。
これは拾い物。



2019年6月14日公開(2019年/日)

comments

   

trackback

pagetop