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さよならくちびる



『いつも2人で』な『カリフォルニア・ドールス』のロマンポルノ。みんな小松菜奈になりたいんだ!

監督:塩田明彦/TOHOシネマズ日比谷/★4(85点)本家公式サイト
塩田明彦ファンなんですけど、実は『どろろ』以来。
『風に濡れた女』を経て、人間関係の“湿度”が増した気がする。観逃したんだけどね。激しく後悔。

塩田明彦は「人生の不条理を描く作家」だと私は思っています。
生きるのは苦しいことだと描写しながら「それでも生きろ」と言う。
『害虫』『カナリア』はもちろん、一見そうとは思えない『この胸いっぱいの愛を』『どろろ』ですら、死んだ者より生きている者の方が苦渋の顔を浮かべる映画でした。

この『さよならくちびる』も例外ではありません。
ハルもレオも、それぞれ「人生の不条理」を抱えて“今”がある。ハルの初恋。カレーを食べて泣くレオ。誰にだって訳がある。

構成はオードリー・ヘップバーンの『いつも2人で』。離婚寸前のロードムービー。「昔はあんなに楽しかったのに」という想いがインサートされる。
そう、これはロードムービーなのだ。
知らぬ間にハルレオのファンになっている自分。ロードムービーの傑作『カリフォルニア・ドールス』と同じように。

今に至ってしまった理由は順序立てて説明はされない。
差し出されたシマの高級ライターを断るレオ。そこから三角関係は始まっている。たちまち嵐。

ファンの子を追う映像。
もしかするとこの映画は、「人生の不条理」もさることながら、「それでも生きろ」が強く出た作品なのかもしれません。

余談

「さよならくちびる」という歌は綺麗な曲で、他の歌(「誰にだって訳がある」「たちまち嵐」)は少しクセがあるけど味がある印象。日本酒に例えるなら吟醸酒と純米酒みたいな感じ。秦基博とあいみょんの違いだと分かれば、すごく納得。

余談2

ジャンヌ・モローになり得る逸材=小松菜奈が大好きなんですよ。この映画の門脇麦も俺も。俺は乳酸菌ショコラを食べてるよ。小松菜奈になりたいんだよ、みんな。



2019年5月31日公開(2019年 日)

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