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麻雀放浪記2020



安牌ばかりのエンタメ界に打ち込んだギャンブル。でも阿佐田哲也というより片山まさゆき。

監督:白石和彌/新宿バルト9/★3(65点)本家公式サイト

大学生の頃、麻雀する時の定番ギャグでした。配牌時に賽を振る時は決まって「明日は雨かな?」と言ったもんです。雀荘だから全自動卓なのに。当時私のモノマネの十八番は高品格「出してぇ目は2だ」でしたよ。
そういう思い出も含めて、個人的には『飛んで埼玉』より笑ったんです。
メイド達の絵に描いたようなド下手麻雀がとか。食いタンかよ!声出して笑っちゃった。この辺でツモった。じゃなくてツボった。
結果、和田誠『麻雀放浪記』は「哭きの竜」の趣だったけど、本作は「ぎゅわんぶらあ自己中心派」。

タイムスリップにパラレルワールドまで持ち込んで、東京オリンピックにリーチがかかった“今”に設定する。
よく考えたらこの設定に何の意味があるんだろう?
ベッキーとか舛添とかピエール瀧とか「今じゃなきゃ笑えない」テンパったネタを放り込むためなのか?あ、ピエール瀧は後出しか。ある意味チョンボ。

そうまでして白石和彌は舞台を「昭和」にしようとする。おそらく好きなんですよ。実際、彼が映画の中で描く事件はどれもこれも「昭和」の匂いがする。
ただ、彼の昭和は『止められるか、俺たちを』の頃であって、戦後じゃない。この映画の“ドヤ街”はまるで『あしたのジョー』。
AI=人型ロボットという発想も極めて昭和的。てゆーか、人工知能というかロボットというかIoTというか、そういう科学技術のジャンルで日本が先進国だと思ってる所が「昭和」。GAFAはおろか、スマホの優れたアプリ一つとっても日本製なんかどこにもないじゃん。

しかしこの映画、もう少し面子を揃えられなかったもんかね。
本荘(ホンチャン)は加賀まりこに大竹しのぶだよ。役満だわ。跳ねるわ。
欲を言うなら、スイーツ男子・的場浩司じゃなくて本格雀士・萩原聖人を使ってほしかったな。

てゆーか、この何でもアリアリ感、和了ってナンボ感は、三池崇史向きだった気もするけどね。



2019年4月5日公開(2019年 東映)

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