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オーシャンズ8



吉田類の酒場放浪記は面白いけどおんな酒場放浪記はそれほど面白くない。そもそもオーシャンズシリーズは面白いのか?
監督:ゲイリー・ロス/ユナイテッド・シネマとしまえん/★2(22点)本家公式サイト
私は好きなんですよ、このシリーズ。
『11』は「腹八分のお茶漬け」、『12』は「大人のマンガ」、『13』は「芸者遊び」と評してきたんですが、簡単に言っちゃえば「大人のお遊び映画」だったんですよ。いい年齢(とし)こいたオッさん達がヤイノヤイノ楽しんでるのを、これまたいい年齢こいたオッさんがニヤニヤしながら観て楽しむ映画。

あと、ソダーバーグの演出が気持ちよかったんですね。
カットの繋ぎ方、シーンの切り替え方、カメラのぶん回し方、どれもこれもキレッキレで気持ちいい。

この映画、どっちもねーじゃん。
どっちもなかったら、ご都合主義のツマラン話ですよ。
ただでさえツマラン話なのに、なにこの凡庸な演出。ケイト・ブランシェットなんか全然生かされてないし。

アル・パチーノやアンディ・ガルシアから盗むとか、ヴァンサン・カッセルと同じ獲物を競うとか、そういう対立構図もない。『七人の侍』の侍集め、つまり「桃太郎」の犬猿雉に出会う場面に時間を割きますが、その先の戦う相手がぼんやりしている。鬼もいなけりゃ野武士もいない。これだったらカルティエの金庫を直接狙ったほうが早かったろうよ。
そもそもメット・ガラなるファッション業界の祭典じゃなきゃいけない理由がない。ということは、逆にそれがやりたかったということになる。つまり、オーシャンズの設定なんかはどうでもよくて、ファッションの祭典を再現することがこの映画の主眼だったのです。

おそらく女性達を主人公にしたという企画から、華やかさ、男への復讐、彼女らを助けるのは(男性“性”を感じさせない)中性的な男たち(老人含む)、泣かされる(被害者になる)女は存在しない、まあそんな意図が導き出されたのでしょう。それは分かります。でもそれと「カルティエの金庫狙った方が早くね?」というのは無関係です。ましてや「特殊な磁石がないと外せない」という枷を「ウチの妹天才!」だけで済ませるのは話が別です。

リアーナ意外と役者もイケんじゃん(好きなんだよね)ってことでプラス星1つ。
アン・ハサウェイが色っぽいじゃん(大好きなんだよね)ってことでプラス星1つ。
じゃあ、元は星ゼロなんじゃん。ていうくらい気に入らない映画。



日本公開2018年8月10日(2018年/米)

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