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1999年の夏休み〈30th Anniversary デジタルリマスター版〉



2018年の夏休みに初鑑賞したらいろいろ面倒くさかった。


監督:金子修介/新宿K’s cinema/★3(58点)本家公式サイト
2018年。例年より1ヶ月も早く梅雨が開け、西日本では1週間で1年分の豪雨が降り、東京でも40度を超える酷暑となった夏。30th Anniversary デジタルリマスター版で劇場鑑賞。ぶっちゃけ初鑑賞。

そもそも映画の作りが面倒くさいんですよ。
女子に男装させて吹き替えが声を当てる。面倒くせえ。しかしこれが不思議なユニセックス感と無国籍感を生んでいる。

話も面倒くさいんですよ。萩尾望都「トーマの心臓」を漫画で読む分にはいいんですが、これを実写で観せられると「面倒くせえ奴らだな」って思っちゃう。
ただ「4人芝居」に限定して舞台的に仕上げたことで(脚本は劇作家・岸田理生だし)次第に違和感も消え、むしろ前のめりで観てしまう(岸田理生の脚本はかなりミステリー寄りだったものを金子修介がファンタジー寄りに書き換えたそうだ)。

1988年制作で(当時の)近未来1999年を舞台設定にした映画を2018年に観てるってのも面倒くさいんです。
なにそのコンピュータ。Windows98出てるちゅーねん。いや、これはスケルトンなんだな。iMacだ。
もっとも、この「1999年」は近未来ということよりも「世紀末」という意味合いなんでしょう。「この時間がいつまでも続いてほしい」「素晴らしい時間のまま死にたい」的な台詞があるように、当時、これ以上先はない感覚の時代設定。

そう考えると、「この時間が永遠に続いてほしい」って願望、今どき聞かない気がしませんか?
押井守『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(84年)のラムちゃんも言ってたけど、これは80年代の特徴なのかなあ?
もしかするとモラトリアムが許された最後の時代だったのかもしれません。今時の子は「早く大人になれ」って急かされてる感じがする。
また逆に、「この時間が永遠に続いてほしい」ってことは「永遠に続かない」ことに気付いているからこその願望であって、今時の若者は永遠にヘラヘラ生きていけると思ってるしね。

ま、こんなこと言ってるオッサンの俺が一番面倒くせえ。

余談

上映後、金子修介監督とフォース助監督だった篠原哲雄(プログラムにはサード助監督と記載されているらしいが金子監督の記憶違いだそうだ)の対談があったよ。そういう予定外のイベントも意外と面倒くさいんだ。前から2列目の真ん中で観てるから逃げられないし。



デジタルリマスター版公開2018年7月28日(1988年/日)

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