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パリは燃えているか


ルネ・クレマンの「いっぱい」シリーズ。「将軍がいっぱい」
監督:ルネ・クレマン/CS/★3(65点)本家



凄い撮影してるんですね。もちろん本物のドキュメント映像も混じってますけど。どんだけエキストラ使ってんだよ。てか、街なかで銃撃戦の挙げ句戦車戦やってるよ。すげーな。

「海外版忠臣蔵(年末特番オールスター)」(byはしぼそがらす女史)以上にこの映画を的確に表現したコメントは書けないんですが、少し真面目なこと書きますね。やんややんや。

ちょうどNHK「映像の世紀」を観て、立て続けにCSで鑑賞(ちなみに「映像の世紀」の加古隆によるテーマ曲は「パリは燃えているか」という曲名)。
こういう鑑賞法はよくない。映画そのものよりも他のことを考えてしまう。

冷静に考えると、終戦からわずか20年くらいで作られた映画なんですよね。当時のフランスの観客にはまだ生々しい記憶だったはずです。アラン・ドロンもジャン=ポール・ベルモンドもパリ陥落時代のフランスを生きている。

そしてこの映画が製作されたのと同じ1966年にイタリアで『アルジェの戦い』が公開されています。フランスの圧政に抵抗するアルジェリアのレジスタンスの話です。アルジェリア戦争終結からわずか4年。それも「ファシズム」という言葉を生んだイタリアで。当然『アルジェの戦い』におけるフランスは、『パリは燃えているか』のナチスと同じ扱いになります。

いやもう、なんだか分かんないよ。世界は廻っているんだ。それだけは分かる。だけど「今」自分のいるポジションがどこなのか分かんない。歴史から学ぶところは多くあるはずなのに。

『アルジェの戦い』だって見方によってはテロリズム賛歌に見えるし、『ウィンストン・チャーチル』だって見方によっては独裁者だ。
そしてこの年末オールスター特番『パリは燃えているか』は、どこかしら戦勝国のゲーム感覚が垣間見える。あ、脚本にコッポラが名を連ねてる。脚本がアメリカ人だからかもしれないな。でも女性を撮ると急にルネ・クレマン。フランス映画の香り。

余談

今回気付いたんだけど、アンソニー・パーキンスとジョージ・チャキリスの見分けがつかない。

(1966年 仏=日)173分

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