September 2018  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

希望のかなた



まるでケン・ローチ。カウリスマキが鳴らす警鐘。


監督:アキ・カウリスマキ/渋谷ユーロスペース/★4(74点)本家公式サイト
前作に続いて難民問題。難民3部作の2作目という情報と、本作を最後に監督引退という情報が交錯している。

今回のカウリスマキは、はっきりと、力強く主張する。まるでケン・ローチ。

これほどはっきりと「悪」を出してきたことは無かった気がする。
もはやコメディのオブラートは破れ、いつもの「寡黙さ」もどこへやら、こと難民に関わるシーンではカウリスマキ史上最大の「熱弁」をふるい始める。

和食、インド料理など様々な国の食文化が登場するが、一過性のコメディの向こうに「多様性」や「共存」という“希望”が透けて見える。饒舌だ。

夫婦の話は、別れても、またもう一度手を取り合うことができるという“希望”のメッセージだろう。

政治的なメッセージを発しないカウリスマキが変わったのか?
政治的なメッセージを抜きに「市井の人々」を描くことが困難になったのか?
正直、フィンランドの国情が分からない。
難民と、それを排除しようとする過激思想。それがどの程度深刻な問題なのか、皮膚感覚で分からない。

もはや世界は、カウリスマキが警鐘を鳴らすほど、深刻な闇に包まれているのかもしれない。



日本公開2017年12月2日(2017年/フィンランド)

comments

   

trackback

pagetop