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黒猫・白猫



乱痴気騒ぎとはこういうことか。『みんな〜やってるか!』や『そろばんずく』の系譜だと思う(<たぶん違う)
監督:エミール・クストリッツァ/ユジク阿佐ヶ谷/
★4(70点)本家
実は私、エミール・クストリッツァのドリフ大爆笑的なドタバタが好きじゃないんです。
ところがこの映画は、スイッチが入るポイントがあったんです。

泳いでアイスを買ってタイヤ浮き輪での二人のシーン。そしてひまわり畑。
これで思ったんです。この映画は「ロミオとジュリエット」なのだと。

そして踏切のシーン。
マルクス兄弟とかバスター・キートンのようなコメディに見えたんですね。

それとウザいハイテンションのアニキ。
これ、日本でムロツヨシとかがやったら面白いだろうな、と思い始めたらやたら面白くなってきた。

あの『アンダーグラウンド』の監督が!ってことで無駄に評価が高い気もするんですよね。
基本的には、森田芳光の『そろばんずく』とかたけしの『みんな〜やってるか!』の“おふざけ”路線。傑作の次の息抜き。あれだって「あの『それから』の監督が!」「『ソナチネ』の監督が!」って言われてしかるべきなんだよ。
そう考えると森田君は10年早いもんね。早すぎたね。

その一方で、やっぱり高く評価されるだけの相違点もあると思うのです。

ひまわり畑に代表される若い男女の物語。孫と爺さんの物語。そして『白猫・黒猫』というタイトルにあるような「幸・不幸」という人生の物語。
こうした普遍的な物語が芯にあるから、ただの馬鹿話と一線を画したんだと思います。

いや、あっちもただの馬鹿話じゃないよ。『そろばんずく』はバブルという時代をいち早く切り取ってるし、『みんな〜やってるか!』は性的欲求ただ一念という普遍性があるからね(笑)



(1998年 独=仏=ユーゴスラビア)

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