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オン・ザ・ミルキー・ロード



ミルキーって可愛いイメージだけど映画は濃厚。濃厚牛乳。俺は奇跡を信じたよ。信じちゃったよ。

監督:エミール・クストリッツァ/ユジク阿佐ヶ谷/
★5(90点)本家公式サイト
とにかく濃いんです。映像も物語もモニカ・ベルッチも。密度が濃い。
語るべきことは多いんですが、処理できない。コメントはあっさりだな。

年齢のせいで涙もろくなってるせいかもしれませんが、泣いちゃったんですよね。
それもかなり早い段階で。しかも全然泣きポイントじゃない所で。
最初に井戸が出てくるシーンで、井戸からふわっと蝶が舞い上がる。そこで泣いちゃった。天から舞い降りた天使ならぬ、この日常的な戦火の中で地下から舞い上がった蝶に泣いちゃった。たぶん、戦争と蝶は相性がいいんですよ(そうか?)

この映画、冒頭から動物さんたち大集合だワイワイ、ウンパッパのブンブンで、蝶もその一つなんです。
ロバも蛇も隼も、いや動物だけじゃない、雷も滝も夜の闇も、雄大な自然、世界の生命全てが「奇跡」につながっているのです。

戦火の下での人々の営み。追い詰められる主人公たちを救う奇跡。
人の命を奪う人。人の命を救う自然。
この世界に生を受けたのも奇跡なら、二人が出会ったのも奇跡。

この映画は、時計の止まった世界の寓話なのです。
この聖書的寓話に彩られた世界の中で、私は奇跡を信じたよ。信じちゃったよ。



日本公開2017年9月15日(2016年/セルビア=英=米)

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