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軽蔑〈デジタル・リマスター版〉



BBの肢体をデカいスクリーンで観たかったんだよぉ。


監督:ジャン=リュック・ゴダール
恵比寿ガーデンシネマ/★5(90点)再鑑賞↑本家
デジタル・リマスター版を映画館で鑑賞。10年ぶりかな。ゴダール嫌いの私がこの映画は好きなんだよね。映画館で観たかったんだ。

バルドーの肢体を大写しするアヴァンタイトルで「商業映画らしさ」をゴダールなりに出し、その後「カメラがこっちを向く」所から始まり「カメラがあっちを向く」所で終える。つまり映画で映画を語る「メタ映画」宣言をしているのです。
ゴダールには珍しい大金注ぎ込んだ商業映画で、メタ映画を展開しつつ、それをバックグラウンドに男女の機微を描き出す映画なのです(いや、本当はどっちがバックグラウンドか分からないんだけど)。
大学の内情を描くふりをして講義の体で文学論を展開した筒井康隆「文学部唯野教授」と同じ手法じゃ。

そしてその「映画論」や「恋愛論」が、いつもと違って、青臭い文学青年“ゴダール臭”が薄いんですよね。ちょうどいいさじ加減。おそらくその理由は、フリッツ・ラングの言葉として語られるからだと思うのです。しょうがないよね、あのフリッツ・ラング本人なんだから。

アメリカ人プロデューサー、ドイツ人監督、フランス人脚本家(とその妻)が、イタリアを舞台に古代ギリシア叙事詩を映画化しようとする。
見方によっては、強大な力を持ったアメリカが欧州各国を踏みにじっていく物語にも見える。
男と女の気持ちも変化し、世界情勢も変わる。このラストを観ちゃうと、変わらないのは雄大な自然だけなのかもねぇ。



デジタルリマスター版日本公開2017年9月30日(1963年/仏=伊=米)

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