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ミツコ感覚



タイトルから『大人は判ってくれない』かと思ったら『異人たちとの夏』だった。いや、むしろ『エイリアン』。

監督:山内ケンジ/ユジク阿佐ヶ谷/★4(75点)(本家/公式サイト
『友だちのパパが好き』で感服した山内ケンジ監督の第1回作品。ずっと観たかったのを『At the terrace テラスにて』公開おまけで鑑賞できた。ありがたいありがたい。

私は『友だちのパパが好き』をゴジラの物語と評したが、この『ミツコ感覚』も闖入者によって生活が破壊されるゴジラの的物語なんだと思います。いやむしろ『エイリアン』。家に上がり込んでくるからね、三浦。

この「家」は、売るの売らないのって話も出てくるように、ミツコにとって何らかの物語的な意味があるのです。ミツコの生活圏あるいは心の中と解釈してもいいでしょう。そこにズケズケ人が入り込んでくるのです。三浦、自称三浦の姉、姉の愛人、その妻。父と後妻。
闖入者によって掻き乱された挙句、姉のこと、父のこと、ミツコは知りたくもないことを知る羽目になる。
その反面、元恋人の死という知るべきことを知らされない。

かくも世界とは不条理に満ちているのです。
なんて愉快で辛辣な映画なのでしょう。

この映画、男どもが口にする言葉に「でも」と「だから」が多い。つまり言い訳が多い。
一方女性の方が肝が座っている。
これ、山内ケンジの映画の特徴だと思うのです。攻める女と逃げ腰の男。女性を軸に男のダメっぷりを描く作家なのかもしれない。

(2011年 日)

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