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STOP



キム・ギドクの意図は分かるが、『アルファビル』や『華氏451』的なSF珍作コメディに見えてしまう。作品自体よりも上映を阻む日本の懐の狭さの方が問題じゃない?
監督:キム・ギドク/新宿K'sシネマ/★2(40点)(本家/公式サイト
キム・ギドクが監督、脚本、撮影、照明、録音、編集はおろか、配給まで手がけ、収益を福島、熊本に寄付するという。
東日本大震災による福島原発事故を題材にしている「問題作」と言われ、日本での上映が困難とされていたらしい(主演俳優は契約していたCMを降板させられたとも聞く)。実際、新宿K's cinemaとキネカ大森で2週間限定で公開された程度。

たしかにキム・ギドクの意図は『今そこにある危機』なんだろうし、原発再稼働『STOP』なんだろうけど、そのリアリティの無さにバカバカしさすら感じはじめ、劇場では失笑どころか笑い声があがる場面も。焼き鳥だか焼とんだか知らないけど、森の中で串打ちしないでもよかろうよwww
いやもう、日本人からしてみたらツッコミどころ満載だからね。『007は二度死ぬ』級。

これ、福島の原発じゃなくて、架空の国の事故にした方が正解だったんじゃないかな。
社会派じゃなくて、サイエンス・フィクションの方が素直にテーマが伝わったと思う。少々無理な状況もSFなら飲めちゃうしね。
福島の原発事故を「思い起こさせる」だけで充分だった。
オブラートに包まない劇薬は、どんなに効能があっても、最初から飲んでもらえないんだよ。

ただこの映画で評価すべき点は、原発ウンヌンよりも、思想の変遷(転向)の自然な流れ。
往々にして、擁護派が裏切られると過激な反対派になったりするもんです。往々にして過剰に心配していた人が許容したりするもんです。
そういう普遍的な、人間の深淵をきちんと描いてくれるのは面白かったんだけどね。
それ以外は、珍作だよなぁ、やっぱり。
ワカメは放射能に効くらしいし、ハゲにも効く最強食。

日本公開2017年5月13日(2015年/韓国=日本)

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