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ANTIPORNO



日活ロマンポルノというより現代版若松孝二。筒井真理子ファン必見!

監督:園子温/新宿武蔵野館/★3(65点)本家公式サイト
黄色い部屋、赤いトイレ、青いベッド。主人公はカラフルなタイツを履き、(おそらく純潔のまま)死んだ妹は白いドレスを着る。
白は純潔の象徴。であれば、色まみれの彼女は売女の象徴。

この映画は『リアル鬼ごっこ』の続編だと思うのです。そしてもっとハッキリと主張する。

「芸術か?猥褻か?」と論争される際によく「表現の自由」と言うが、それって男が決めたことなんじゃないの?男の言う「表現の自由」って、女は喜んでるの?ただ単に、女の若い性を消費するための方便なんじゃないの?

まあ、だいたいこういったことを映画は訴えるわけですが、これって女性自身はピンとくるのだろうか?そして男にとっては耳の痛い嫌なことを聞かされているわけで、この説教は一体、誰トクなんだ?

園子温は「いまさらポルノに意味があるのか?」「郷愁しかない」と言っていて、私もそれに同意見です。
塩田明彦が久しぶりに撮ったのでこのプロジェクトに少し食指が動いたものの、私自身ロマンポルノに何の思い入れも無かったので、結局園子温の本作しか観てないんですよね。だってロマンポルノって時代の産物だと思うのですよ。もはやAVだってネットに押されて怪しい時代だってのに。やっぱり、あの時代だからよかったんですよ。

園子温はエロスとしてのポルノに価値を見出さなかったと思うんですね。
実際、タイトルに「アンチ」を掲げ、性描写も画面の中心に据えない。
でも、日活ロマンポルノの別の側面を拾ったように思うんです。
それは「反骨精神」。
この映画は、世の中に「アンチ」を唱えようとしたのではないでしょうか。
ま、正確には日活ロマンポルノ以前。アンチというよりアナーキー。
塩田明彦作品が神代辰巳なら、この作品は現代版若松孝二。そんな感じ。

嫌いじゃないんだけど、ちょっと痛々しくて観てらんないところもある。

2017年1月28日公開(2016年 日活)

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