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変態だ



MJのネタに付き合うために観たようなもの。


監督:安斎肇/吉祥寺オデヲン/★2(30点)(本家/公式サイト
我々みうらじゅん好きは彼を「MJ」と呼んでいるわけですが、付き合いも長いと、だいたい彼のやりたいこと、彼が「面白い」と思うことが分かるもんです。「キル・ベアー!」って言いたかったんだろうなぁとか。

正直、雪山に入ってから「情念」物としてちょっと面白くなったんでかろうじて★2にしてますが、それまで30年前の大学生の自主映画を観せられてるようで、どうもね・・・。

例えば、ブニュエル『哀しみのトリスターナ』、若松孝二『胎児が密猟する時』、ポランスキー『毛皮のヴィーナス』・・・こうしたSMチックな話は、“男と女”の“主従関係”が軸なんですね。その主従関係の“遷移”がドラマなんです。そこが“人間の本質”をえぐる面白い所なんです。

だからこの映画も、雪山に入ってから一瞬その片鱗を見せて少し面白くなるんですが、基本的にそこに軸は置かれていない。ただただ一人の男の変態性を「面白いでしょ」って追うことに終始する。好意的に考えれば「変態行為」で現実逃避していた男が「真の変態」に至るまでの物語なのでしょう。
でも、それを面白がれるかどうかはその人次第で、多くの観客に響くツボじゃない。なんなら前半の大学のバンド云々なんか丸っといらない。

かといって「狂ってる映画」かというと、そうでもない。
冒頭にナレーションで「高校時代はたいして反抗期もなくウンヌン」と語られるが(MJ自身のことだ)、実はとっても普通の感性の人が作った映画。普通の感性の人が“異常”を面白がってる映画にすぎず、我々(マニアな)観客が観たいのは「狂った作家性」なんですよ(<お前が変態だ)

2016年12月10日公開(2016年 日)

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