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ムード・インディゴ〜うたかたの日々〜〈ディレクターズカット版〉



「リニアモーター牛」は文字で見れば面白いけど、実際に絵にしたら面白くない。そういうことですよ。

監督:ミシェル・ゴンドリー/ユジク阿佐ヶ谷/★2(28点)本家
割と最初の頃に、髭を剃るんじゃなくて瞼をハサミで切るシーンがありますよね。
これたぶん、文章で読んだら面白い表現だと思うんです。
実際に画面で見せられると「何だ?何だ?」って思っちゃうんですよ。この「何だ?何だ?」を延々見せられる。ヤン・シュヴァンクマイエルを観に来たってんだったら、それなりの心構えもあったんだけどさ。しばしば書いてますが、映画は「何だ?何だ?」って引っ張るのは限界があって、「どうなるんだろう?」じゃないと持たないんです。

事前情報を知らずに観て「古臭い話だな」と思ってたんですが、原作は1946年だそうで。そうした古い話をギミックで装飾してるのかと思ったら、原作も摩訶不思議な話なんですってね。
最初に書いたように、文章の“摩訶不思議”を映像で表現しても読者・観客の受け止め方はだいぶ違うと思うんです。やっぱり文法が違うんですよ。有り体に言っちゃえば、何か伏線なのかと思っちゃうんですよ。それがあんまり続くもんだから、結局「やりたいだけ」のギミックに思ってしまう。

で、その手のギミックを「やりたいだけでしょ」と思って無視すると、「古臭い話」だけが残る。いやもう古臭くてつまらない。そりゃ古い小説だもの・・・と思ってたけど、この直後に1936年原作、1942年製作の『郵便配達は二度ベルを鳴らす』を観たら、面白いんですよ。話自体が面白い。

いや、もしかすると面白い話なのかもしれませんがね。この映画は、ギミックばかりが際立って、話の面白さが伝わらない。何も読み解けない。
正直、退屈だった。

日本公開2013年10月5日(2013年/仏)

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