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アズミ・ハルコは行方不明



もっと普通に撮ればいいのに。せっかくの蒼井優先生に高畑充希なのにもったいない。

監督:松居大悟/新宿武蔵野館/★2(25点)
(本家/公式サイト
個人的にはこうした時間軸をバラバラにした話は嫌いじゃないんです。むしろ好物なくらいで。
ただ、そこにはある程度必然性があるべきで、例えば、登場人物の気持ちの流れに沿って時間軸を再構成するとか、そういうことだと思うんですよね。
ところがこの映画は、作り手の自己満足と言うか、混乱させてとっ散らかってる悪印象しか与えてない気がする。点と点が繋がる高揚感もない。「何だ?何だ?」で観客を引っ張るのは限界があって、「どうなるんだろう?」で引っ張らないと面白くはならない。
もっと素直に、丁寧に、登場人物の感情に寄り添った方が面白かったんじゃないかなあ?

この映画の肝は、女子高生集団の言う「男に対する女性の復讐」だと思うんです。
蒼井優先生も高畑充希も男に翻弄される。山田真歩演じる地味なOLはセクハラ・パワハラを受ける。
原作は知らないけど、少なくとも女性脚本家の意図はそこにあったと思うのです。だから「男に復讐する」女子高生集団こそがこの映画の中核であり、一種の象徴だったと思うのです。
しかしこの監督の視点では女子高生集団が“異星人”にしか見えない。いやまあ、ただ単に私の感覚ですがね。男目線では“異物”でも、女性目線では“天使”として描くべきだと思うんです。

なんならアズミ・ハルコはどうでもいい。
いや、時間軸をバラバラにしちゃったことで、どうでもよくなっちゃってる。
せっかくの蒼井優先生に高畑充希なのにもったいない。
あ、これ「新感覚サスペンス」って売りだったんだ。へえ。何でも「新感覚」って言えばいいと思うなよ!

2016年12月3日公開(2016年 日)

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