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里見八犬伝



30年以上ぶりに再鑑賞して初めて気付いたんだけど、原作滝沢馬琴じゃないんだ!


監督:深作欣二/BS/★3(50点)再鑑賞↑(本家
私のように古参の薬師丸ひろ子ファンになると当然の如くリアルタイムで映画館で観てるんですが、それ以来、32〜33年ぶりの再鑑賞。久しぶりに観たら面白かった。正確には「許せる」くらいにこっちが成長した。それでも★2が★3になった程度だけどね。

薬師丸ひろ子研究に於いて(<研究してんのかい!)、この映画は“埋もれ映画”なんですね。

『野生の証明』でデビューした「アイドル女優」薬師丸ひろ子の人気が頂点に達したのが『セーラー服と機関銃』。1982年の邦画興行成績ナンバー1にしてその主題歌は年間売上2位(ちなみに1位はあみんの「待つわ」)。その人気絶頂時に大学受験のために1年半の休養に入る。
休養後の復帰作が『探偵物語』。その後、アイドルから脱皮し女優として開花したと言われるのが『Wの悲劇』。この間のエアポケットにすっぽり入るのが、本作『里見八犬伝』と我らが森田芳光の傑作『メイン・テーマ』。もっと言ってしまえば、『探偵物語』と『メイン・テーマ』は「女子大生・薬師丸ひろ子」を存分に活かし「少女から大人への物語」に昇華しているが、『里見八犬伝』はなーんもないんですよ。もうね、アイドル映画と大作映画を掛け合わせるという角川映画の総力を結集した結果、打ち消しあった感じ。『セーラー服と機関銃』の併映が『燃える勇者』で、「あー、やっとJACと薬師丸ひろ子がくっついた」という印象しかなかった。
ただこれ、1984年の邦画興行ナンバー1映画なんだよね。ちなみにナンバー2が『メイン・テーマ』(原田知世『愛情物語』と併映)。薬師丸ひろ子はそれくらい数字持ってる女優だった。

改めて観て気付いたんだけど、登場人物の行動原理がほぼ全て“男女関係”なのね。この後、80年代の鎌田敏夫は「金曜日の妻たちへ」とか「男女7人」とかの時代で、実はこの映画が鎌田敏夫にとっての試金石だったのかもしれない、とさえ思ったよ。



(1983年 角川)

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