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アリス



反ディズニー精神は買うけどね。


監督:ヤン・シュヴァンクマイエル/ユジク阿佐ヶ谷/★2(40点)本家
正直、話がツマランのですよ。そもそも原作自体がツマラン。
この話は、150年も昔に少女の冒険ファンタジーを描いたって所に価値があるんであってね、何の教訓も含まない子供向け娯楽が当時は画期的だったってことにすぎないと思うんです。

で、この面白くもない話を映像的に面白くするにはファンタジーの持って行き方なんだと思うんです。つまり、奔放なイメージで世界が広がるか、矮小化されるか。シュヴァンクマイエルのリアルでえげつない世界観は後者で、それはこの話には向かなかったと思うんですが、どうでしょう?もっと悪夢だったらよかったのに。

余談

どうでもいい話だけど、このシュヴァンクマイエル初の長編作品はいつ日本で公開されたんだろう?
80年代、私がカナダのノーマン・マクラレン(シネカリ!)とかベルギーのラウル・セルヴェとか見てた頃、シュヴァンクマイエルとかユーリ・ノルシュテインとか、まだ日本で紹介されてなかったような気がするんです。「チェコアニメ」なんてことも言ってなかった。
おそらく、チェコスロバキアがチェコになってから、ソビエト連邦がロシアになってから、そして日本がバブル期でミニシアターブームで海外作品を買い漁ってた時期に入ってきた気がするんです。んー、イジー・トルンカの『真夏の夜の夢』くらいは既に入ってたかな?それでも製作から20年以上経ってからだし、クエイ兄弟の『ストリート・オブ・クロコダイル』もバブル期に輸入されたと思うんです。

で、何が言いたいかって言うとね、我々観客がこうした映画を観ることができるのは、平和や豊かさのおかげだと思うんです。しかし皮肉にも、作り手は制約下の方が面白い作品を作ったりする。

(1988年 スイス=イギリス=ドイツ)

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