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神様メール



神の気まぐれな箱庭遊びに付き合わされる人間はたまったもんじゃない。監督の気まぐれに付き合わされる観客もたまったもんじゃない。
監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル/ユジク阿佐ヶ谷/★3(51点)公式サイト本家
こういうケレン味たっぷりの演出は嫌いじゃないんですが、観ていて気持ちのスイッチが入らなかったというのが正直な感想。
だって、ずっと他人事なんだもん。

要するに「暇を持て余した神々の遊び」というか親子喧嘩の結果、人類に混乱をもたらし、主人公が救うのは使徒候補の6人だけなんですよ。
それも全員が全員「ボーイ・ミーツ・ガール」という至って単純なもの。いやまあ、カトリーヌ・ドヌーヴの相手は人間じゃありませんが。『マックス・モナムール』かっ!シャーロット・ランプリングのお相手がチンパンジーならドヌーヴはゴリラくらいじゃないといけないね。それは納得(<納得したのかよ)。

だいたいさあ、「神の箱庭遊び」を覆して世界を変えるのは“人間”じゃないと、ドラマとして成り立たないと思うんだけど?
この映画、何がしたかったんだろう?
“聖書いぢり”としてももの足りない。『ドグマ』とか『レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う』みたいな毒がないと。

主人公の女の子の「心の音楽が分かる」という設定もさして有効でなく、彼女が集めている“涙”は一切物語として使用されない。箱庭の中の人々も暴動を起こすでもなく、至って冷静に悲観するばかり。いやまあ、陽気な不死身君はいるがね。
この映画には“人間”が存在しない。

もっとも、ジャン=クロード・ヴァン・ダムがベルギーの国民的英雄ってことはよく分かったよ。「お前、日本人のくせに寅さん知らねえのかよ!」的なことでしょ?

日本公開2016年5月27日(2015年/仏=ベルギー=ルクセンブルク)

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