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ふきげんな過去



映画はついぞ爆発しない。観てるこっちがふきげんになるわ!

監督:前田司郎/テアトル新宿/★2(40点)公式サイト本家
全編に漂う、小劇場的「狙ってる感」が鼻につく。

実はこの映画に市井の人々は登場しない。市井の人を装った特異な人が溢れかえっている。
それはそれでいいんですが、その“フィクション”は何のために設定されるのか?
普通、“リアル”を描くために設定されるんですよ。

しばしばフィクションの代表例として初代『ゴジラ』を引き合いに出しますが、巨大怪獣というフィクションを通じて、人間模様や普遍的な人間の感情が描かれるのです。
『ゴジラ』が例として飛躍しすぎるなら、森田芳光『家族ゲーム』はどうでしょう。
あの映画も一見特異な人々が出てきますが、あの映画で描かれたのは“時代”なのです。

「狙ってる感が鼻につく」と書きましたが、“上っ面感”が原因だと思います。たぶん、フィクションの先に描かれるべき本質や普遍性、あるいは時代性といったものが感じられないからなんでしょう。作り手にいろいろ意図があったであろうことは容易に想像できますが、テクニックが伴ってないのかもしれません。

だいたい、まず“夏”感がないしね。街の空気感もない。
芝居小屋の中しか知らない人なんだと思う。

2016年6月25日公開(2016年 日)

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