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世界から猫が消えたなら



少なくとも岩合光昭の番組は終わるよね。「世界イヌ歩き」になるかもしれないけど。

監督:永井聡/ユナイテッド・シネマとしまえん/
★2(40点)公式サイト本家
「生まれて“ありがとう”と言われて、“ありがとう”と言ってこの世を去る」物語。
そう考えるといい話なんですよね。

岡田惠和脚本だから観に行ったけど、ぶっちゃけ「余命いくばく物」って食傷気味じゃない?
いや、だって、余命宣告されて気持ちの整理をつけてから死ねるなんて幸せな人、世の中そうそういるもんじゃないぜ。むしろ、不慮の事故で死んじゃったっていうクドカンの『TOO YOUNG TO DIE!』の方が正しい気がするんですよね。まだ観てないけど。まあ、ファンタジーだからいいのか。

そうは言っても、ホ・ジノ『八月のクリスマス』とか、フランソワ・オゾン『ぼくを葬る』とか、そしてもちろん黒澤明『生きる』とか、「余命いくばく物」の傑作は多々あるんです。
それらは、時代なのか、国柄なのか、変遷しているんですね。
『生きる』は“他人のために”何かを遺す物語。『八月のクリスマス』は“他人に迷惑をかけない”飛ぶ鳥跡を濁さずの物語。『ぼくを葬る』は“他人は関係なく”冷徹に自己を見つめる私的な物語。

これら真摯に死と向き合った映画らに対し、この「セカ猫」だか「猫消し」だか「猫殺しのジョニーウォーカー」だかいう映画は、ファンタジーにしたことで“真摯さ”から目を背けた上、とても自己中心的な話に見えるのです。
「世界はかけがえのない物でできている」って程度のことを気付くために、どんだけ他人を巻き込んでんのさ。

そう考えると、犬に食わせろ的な映画なような気がしてきた。
あ、世界わんわんめぐりって番組があった。

以下、余談というか私の勝手な主観を書きますね。

宮崎あおいタンが出てくると画面が引き締まるんです。いやいや、あおいタンはどんな作品でも自然体で“浮かない”女優のはずなんです。例え『NANA』でも浮かない。でも、あれ?この映画ではあおいタンが画面を変えちゃう。いつからそんな女優になった?と思っていたら、濱田岳が出てきても画面が締まる。原田美枝子が出てきても締まる。ああ、なんだ。大きな声じゃ言えないけど、主役がアレなんだと思う。ゴニョゴニョ。ま、私の主観ですけど。

2016年5月14日公開(2016年 日)

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