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殿、利息でござる!



硬軟どちらにも偏り過ぎない、現代的な松竹大船調時代劇。

監督:中村義洋/新宿ピカデリー/★3(55点)公式サイト本家
宮城県のKHB東日本放送開局40周年記念の映画だそうで、そういう映画だということを理解して観ると、「いろんなことが分かっている」中村義洋が頼まれ仕事を無難にこなしているのが分かります。

これ、知られざる偉人伝なんですよね。
内容的には本当は『杉原千畝』の方が近い。でも売り方は『超高速!参勤交代』。
言い換えれば、「いい話ですよー、泣きますよー」って売り方してもいい所を「コメディーの体」で売ってきた。
まあ、どっちが正解か分かりませんけど、実はこの映画自体はどっちでもない。
がっつりハードな時代劇でもなく、コメディーに偏重することもない。
言わば、笑って泣ける“松竹大船調”。

あるいは、山中貞雄のような「ちょんまげを結った現代劇」とも言えます。
この映画、自己中心的な現代日本だからこそ、忘れられつつある“美徳”を提示しようとしたんだと思います。つまり別世界の物語ではなく、いま我々にとっての物語として描こうとした。だから「ちょんまげを結った現代劇」である意味がある。
この映画、そうしたバランスもよく出来ている。手堅くまとめられた映画だと思います。

ただ、意外性はないんだよ、この話。当然といや当然なんだけど。なんかこう、うーん、話に面白味がない。

2016年5月14日公開(2016年 松竹)

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