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スキャナー 記憶のカケラをよむ男



監督:金子修介/新宿バルト9/★2(40点)本家公式サイト

俺、この映画の残留思念を読み取れる。
 
和泉聖治がやりそうな東映&テレ朝企画で、どうして金子修介に依頼があったのか分かりませんが、頼まれ仕事であったことは確かだと思うのです。
金子修介監督は真面目な演出をする人で、カット割りなんか教科書のよう。決して破綻しない。それは『あずみ』と『あずみ2』を比較してみるとよく分かる。
しかしそれが裏目に出ると、面白味がない演出にもなりかねない。実際この映画は“裏目”パターン。
監督に求められたのは「破綻しない堅実さ」という残留思念が読み取れます。

一方、脚本の古沢良太。テレ朝&東映企画では「相棒」テレビシリーズをチョロチョロ書いていた初期キャリアがありますが、この映画は「相棒」的な要素を求められたように思えるのです。
バディー物、謎解き、人間ドラマ、変人の主人公、そして“続編”も作れそうなストーリー。
古沢良太はそんなワンパターンの脚本家じゃない。
ところが東映&テレ朝は『探偵はBARにいる』シリーズでも似たようなことを古沢良太にやらせている。
古沢良太はテレ朝&東映で「ゴンゾウ」というテレビドラマ史上屈指の傑作を生み出し数々の賞を受賞しているが、一般受けもしない上に続編が作れるような結末ではなく、“ドル箱”が欲しい東映&テレ朝は見向きもしない(2年も経ってBSで、7年も経ってCSでやっと再放送する程度)。

この映画、ぶっちゃけツマランのですが、その犯人は“東映&テレ朝”。古臭いプロデューサーの残留思念が渦巻いている。

過去のヒット作の踏襲。堅実な演出。野村萬斎主演で中高年の客層も狙い、美人のヒロインで男性を虜にし(ええええ、木村文乃の虜ですが、なにか?)、関ジャニ安田出演でジャニファン層も狙う。
いやもう、「土曜ワイド劇場」レベルの発想で映画を作っている。

いやまあ、そういうファミレスの料理みたいな“大衆映画”があってもいいんですけどね。
でもこの映画はプロデューサーが悪い。

2016年4月29日公開(2016年 東映)

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