September 2018  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

残穢 住んではいけない部屋



監督:中村義洋/ユナイテッド・シネマとしまえん/
★2(43点)本家公式サイト

謎解きの面白さ!(<ホラーがそれでいいのか?)
 
私は中村義洋を「いろんなことが分かっている監督」と評しているのですが、この映画でも中村監督はいろいろ分かっているのです。
それは観客のニーズ。つまり「原因の究明」です。

怪奇現象に“恐怖”を求め、その“原因”を知ることで“納得”し、最後にちょっとだけ「まだ終わってないかも」あるいは「あなたの身近にも」的な“余韻”を残す。
こういったものを多くの観客は求めているのだと思います。
中村義洋はそこんとこがよく分かっている。
そしてその原因究明の“謎解き”はスリリングで、観客を無理なく誘導します。原作の設定もよく出来ているんでしょう。読んでないけど。

しかし私が思うに、“恐怖”って理屈じゃないと思うのです。
ホラーをあまり見ないのにナンですが、本当に怖いものって理解不能の得体の知れないものだと思うのです。
原因が納得できるのなんて恐怖じゃない。一体どこのどいつが『ゾンビ』の発生理由を納得している?

黒沢清の『回路』で、ユラユラ迫ってくる幽霊(?)が突然ガクッと膝を落とすんですね。電車で立ったまま居眠りしちゃった人がガクッとなるようなアレ。何の説明も理由付けもない動きなんですが、暴力的に怖い。「なにそれ!?なんなの!?」ってなる。おそらくそれは、理解不能あるいは想像の範疇を超えているからなんだと思うのです。

先に述べましたが、この映画は「理解不能の得体の知れない恐怖」よりも「謎解きの面白さ」の方が勝ってしまっている気がします。そしてその面白い謎解きは、予告でだいたい分かってしまう。予告以上の面白さはあまりない。

2016年1月30日公開(2016年 日)

comments

   

trackback

pagetop