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ザ・ヴァンパイア〜残酷な牙を持つ少女〜



監督:アナ・リリー・アミールポアー/新宿シネマカリテ/★4(78点)(本家/公式サイト

イラン系アメリカ人女性監督によるバンパイア映画。なかなかの拾い物。
モノトーンでスタイリッシュな映像(それ故、ジム・ジャームッシュ的と称されてるようだけど)。大胆な音楽の使い方(少々うるさく感じるかもしれないけど)。
イラン人を両親とするロンドン生まれアメリカ育ちのアナ・リリ・アミリプール?アナ・リリー・アミールポアー?アマポアー?まだ日本での呼び名が統一されていないようですが、この女性監督のセンスは好みです。

邦題でネタバレしてるので書いていいと思いますが、主人公は女性ヴァンパイアです(少女かどうかはともかく)。『A Girl Walks Home Alone at Night』という原題を考えると相当酷い邦題ですな。ま、原題にも同じこと言いますけど、Girlかどうかはともかく。

この映画の恐怖ポイントは、ヴァンパイアに対してではなく、河原に死体が無造作に打ち捨てられる静寂の街。むしろヴァンパイアは正義の味方にも見えるのです。

この女性ヴァンパイアに、監督は自身の姿を重ねているのでしょう。

中東女性の民族衣装の黒衣を被り(<あれは何て名称なんだ?カブールじゃないし<それじゃ小林製薬の商品名みたいだ<あ、このネタ『少女の髪どめ』でも書いてる)その下はボーダーのシャツにジーンズ。この装束はイラン系アメリカ人の彼女自身を体現しているようでもある。

そして、男に牙を剥く女性という構図は、男尊女卑(という歴史的イメージ)のイラン(中東)に対する抵抗の証ではないだろうか。撮影はアメリカだったそうだが、ペルシャ語を用いてまで「イランの架空都市」に設定した理由はそこにあるに違いない。歴史ある民族衣装(だからカブールじゃなくて何だっけ?)の下に現代的な洋装を纏っている理由も納得できる。

日本公開2015年9月19日(2014年 米)

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