終わってみれば「痛い子祭り」。どいつもこいつも痛い子ばっかり。見方によっては主人公の少女も痛い子だぜ。それが率直な感想。ぶっちゃけ、面白くなかったんだよね、全然。
穿った見方をすれば、最初に死体を発見した少女と、生きている時に最後にあった少年の茶番に大勢を巻き込んだ話。一番気の毒なのは、まえだまえだのお兄ちゃんだよ。
まあ、でも、中学生ってこんなもんかもしれないね。中二病とはよく言ったもんだ。
もっと穿った見方をすると、「生死の境はそう大きくない」という話。
現実を直視しようとする少女。過去を受け入れようとする少年。一度は死にたいと思った主人公たちは、過去や現実を受け止め、受け入れ、これから「失われた10年」を生き抜いていく。
しかしおそらく、死んだ少年は、ここで死ななくとも、この先の時代を生き抜けなかっただろう。
生死の境は、線路脇の、あるいは屋上の、金網程度の差しかない。しかし、その金網程度の境界線は、とても大きな差を生むのです。
しかししかし、穿った見方を捨てて、ものすごーく素直に見れば、『家族ゲーム』の宮川一朗太の子供だからヘンクツだってしょーがねーよな、って話。
2015年4月11日公開(2015年 日)
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