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フォックスキャッチャー

フォックスキャッチャー監督:ベネット・ミラー/ユナイテッド・シネマとしまえん/★4(72点)本家公式サイト

FoxのFはFame(名声)のF。キツネのキは金メダルのキ(<日本語じゃん)。
ふざけたことを書いていますが、映画はとってもちゃんとしてます。
ただこれ、客入るのかなぁ?
「なぜ大富豪の御曹司は、オリンピックの金メダリストを殺したのか?」って宣伝文句なのですが、正直、映画の内容はそれしかない。言わばネタバレ。でも、それしか宣伝のしようがない。宣伝泣かせの映画だと思うんです。完成度高い映画なんだけどね。

何が驚くって、役者達がちゃんとレスリング選手に見えるのね。そして三人共見事なキャラ立ちなんです。いやもう、チャニング・テイタムなんか別人ですよ。

レスリングって設定も秀逸だと思うんです。いやまあ、実話なんだけどさ。

レスリングって、最も“密着”するスポーツなんじゃないかと思うんです。これは映画最初の頃に兄弟でウォーミングアップ的なことをする所(野球ならキャッチボールみたいなことなのだろう)で気付いたんです。柔道だって襟を掴むのがメインだし、相撲だって倒れたら終わりなわけでしょ。レスリングほど男と男が密着するスポーツはないかもしれない。
つまり何が言いたいかというと、愛に飢えた男(友達もいない)が憧れるのも腑に落ちる気がするんです。そしてそれ故、嫉妬する理由も。

母親への愛情という点では『サイコ』に通じるものがあります。ある研究では、DV男のほとんどはマザコンという結果もあるそうなので、愛情を正しく受けるかどうかは人格形成に大きな影響を及ぼすのでしょう。
御曹司も弟君も、それが「人に認められたい」欲求として表に現れます。一方お兄さんは皆から好かれ、幸せな家族もある。こうした構図を、台詞処理ではなく、エピソードとしてきちんと見せる、とても完成度の高い映画だと思います。ま、楽しくはないけどね。

日本公開2015年2月14日(2014年 米)

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