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Seventh Code:セブンス・コード

セブンスコード監督:黒沢清/日本映画専門チャンネル/
★2(35点)本家

黒沢清、ついにタルコフスキーの域に達したのか?とにかく眠たい映画。
本人が意識していたかどうか分からないけど、黒沢清は“時代の空気”を捉えていた気がするんです。先取りしたと言ってもいい。『回路』(2001年)、『アカルイミライ』(2002年)、『トウキョウソナタ』(2008年)なんかが典型的な例で、公開当時はそれと分からなくても、今、ゼロ年代を振り返ってみると、これらの映画は“時代の空気”を捉えていた。そう思うのです。

私は黒沢清を「この世界は不安定であることを描き続ける作家」と評しているのですが、2008年の『トウキョウソナタ』から2013年の『リアル』まで約5年ブランクがあるんですね。テレビドラマを撮ったりはしてたけど。
この間、我々は東日本大震災という“不安定な世界”を現実に見せられ、世界は変貌してしまった。

そのことは黒沢清も分かっているのです。
この映画で黒沢清は「世界を変える力」という言葉を使います(眠かったからうろ覚えだけど)。
今まで描いてきたタルコフスキー『ストーカー』のゾーン的な“得体の知れない不安定要素”ではなく、震災以降に撮られた『リアル』もこの映画も、世界を揺るがす何かは、もっとずっと人為的なものに変貌しているのです。
もしかすると、時代の不安要素は“闇”から“悪意”へ変わりつつあるのかもしれません。

だ・け・ど・ね

この話、あまりにも安っぽくない?
黒沢清らしい意図された演出でごまかしてるけど、話自体は大学生の自主映画みたい。
なんだよ、足で踏んでパリンって。そんなことでいいのかよ。まあ、PVだからいいのか。
何が眠たいって、主人公の行動理由が不明なまま(それがオチなんだが)、「何だろう?」だけで引っ張っていくのは限界があるんです。

(2013年 日)

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